2006年03月03日
Origamiについてそろそろまとめてみたい
MS、iPod対抗プロジェクト「Origami」発表へ
謎に包まれるMSの「Origami Project」--一部の詳細が明らかに
マイクロソフトの小型タブレットPC「Origami」は“買い”か?
Origamiは小型Windows XPマシン、500ドルから
もともとはiPod対抗という名目で急にOrigamiの名前がニュースに載ったのは2月28日のこと。記事に書かれるタブレットPCとの文字から、ほぼPDAのようなデバイスではないかと予想をしていた。なぜなら、その程度の大きさでなければポータブルAVプレーヤーとして用いることは難しく、iPod対抗と銘打つのは難しかったからだ。PDAはポータブルAVプレーヤーとして十分使えるし、現にLinux Zaurus系統ではMplayer+Zplayerにより広範なコーデックに対処できるマルチメディアプレーヤーを構成することが可能だ。PocketPC系においても、Windows Media PlayerによりAVプレーヤーとして使える。
それが3日後の3月2日に出てきた情報によると、500~1000ドル程度の超小型PCというところまでPC側にシフトしてしまった。OSはWindows XP。つまりはそこそこのスペックを持っていると言うことになる(Origami向けに機能制限したWindows XPを作る可能性も否定できないが)。つまりは、とにかく持ち歩く用途のPCであるらしい。
しかしながら、コンセプトムービーらしきものを見る限りではデバイスそのものがでかい。いや、これはノートPCであるVAIO Uよりもでかいだろう。タブレットPCなのはいいが、これでは持ち歩きに支障があるのでは。この辺がアメリカ人発想と言うか。車での移動が圧倒的に多い国でもありますし、持ち歩くというよりは持ち運びも可能な車載PCっていう色が強いのかもしれない。電車通勤等が多い日本で受け入れられるかは厳しいのではないでしょうか。画面が大きいのは覗かれたりするので、複数の人間がいる状況下においてのパーソナルツールとして使い勝手悪いですし。
ただ、値段は魅力なんですよね。WinXPが動くモバイルツールで10万円以下という商品はあまり日本では見られない。マイクロソフトおよびOrigami端末を製作するメーカーが如何に使い方を提案できるか、その提案の仕方によっては売れる要素も持っていると思います。モバイルツールに関しては、ある動作を得たいときの操作時間を削らないと、利用者の不満につながりますので、そのあたりの解消もポイントになってきそうです。iPodは音楽再生という機能に絞ったために、デバイスを見ずとも操作が可能。タブレットPCというわかりやすいけれど、画面を見ないと使えないデバイスをいかにモバイル用に持っていくかが今後の焦点かと思います。
投稿者 nombi : 2006年03月03日 01:18
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