« らき☆すたなるもの | メイン | 7月29日(日) »
2007年07月29日
らき☆すたなるもの(2)
さて、昨日の記事ではらき☆すた放送前の状況を説明するので終わってしまった。その続きである。
らき☆すたの放送が決まった時点で、ネットでは原作から勘案した上で評価は微妙であった。アニメ作成能力の高い京アニが見るからに紙芝居アニメ(*1)になりそうな原作を選んだためだ。
しかし、らき☆すたはハルヒの成功をある程度受け継いだ形となった。そのポイントについて述べていきたい。
・OP・EDダンス
ハルヒのEDダンスはかなり有名になったが、同じような表現をらき☆すたOPに使用した。
・前評判よりはマシな内容
ハルヒは第1話に自作映画の回(*2)を持ってきて一度落としておき、その後は普通に展開する事によってむしろ徐々によくなっている印象を与えた。らき☆すたは上記の通り、放映前はあまり評価されてなかったところをミスなく作ったのが高評価となった。
・ハルヒ(その他、京アニが手がけた作品)の二次使用
主要メンバーの一人であるこなたは重度のオタクという設定であり、ハルヒグッズを買ったり、(コスプレ喫茶で)ハルヒのコスプレをしたり、直接的にハルヒネタを出してきている。ハルヒ関連声優ネタも多く、元ネタを知ってる人はより楽しめる感を演出している。
・アニメスタッフの遊び心
アニメスタッフオリジナルの遊び心が表現されたのも要因の一つ。ただし、ハルヒは隠れた遊び心(*3)であったがらき☆すたではかなり目立つ(*4)ようになっている。この辺は原作で引っ張れるかどうかが関係しているのかもしれない。
ハルヒでの成功を糧にこれらの仕掛けがらき☆すたにはなされた。さらに、この人気を増長したのがネット界での時流であった。ニコニコ動画は2006年12月12日に開始、翌年1月からβサービスとなり大きな流れを作り始める。
(以下、続く)
*1 動きが極端に少ない作品の事を言う場合が多い。らき☆すたはほとんどが会話のカットで成り立っており、静止画+口パクでかなりもたすことができると考えられた。
*2 素人が作った自主映画を追っているため、内容は薄く表現も酷い。むしろ、素人映画が陥りがちな現象を克明に表した事が評価されたり。
*3 たとえば長門が読んでる本のタイトルとか。
*4 アニメ店長…。
投稿者 nombi : 2007年07月29日 21:46
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://nombi.sakura.ne.jp/mt-tb.cgi/1132